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    サード・パーソン-Third Person-

    • 2014.07.11 Friday
    • 09:06
    JUGEMテーマ:洋画
     
    だから、僕は本を書く。―サード・パーソン―





    日本最速試写会で鑑賞しました。「96時間/リベンジ」以来510日ぶり(数えた)の大画面でのリーアム・ニーソンは、やっぱり良かったですよ!
    一度見ただけでは不安だったので、公開日初日に見直してから感想書いてます。
    7月10日追記:三度目の鑑賞で新たに気付いたコトをこのブログの最後にまとめてあります。



    【あらすじ】
    ・新作小説がなかなか書けないけど不倫楽しんでます。(パリ)
    ・いかがわしい仕事してたら一目惚れしました。(ローマ)
    ・元旦那が息子に会わせてくれなくて辛い。(NY)


    ***ネタバレなし***
    パリ、ローマ、NYにいる3組の男女の物語。
    ポール・ハギスと言えばやっぱり「クラッシュ」が有名だし、このサード・パーソンもクラッシュと同じように物語が展開するので、そしてちょっとした描写が後々の思わぬ伏線になってたりするのでワクワクしながら見てました。
    細かい演出にも目を配って集中して見るのがオススメです。
    結局誰が主人公なの?とずっと思ってたんだけど、
    これはリーアム・ニーソンの映画ですね。ですよ。間違いなく。










    リーアム・ニーソン(マイケル)は妻エレイン(キム・ベイシンガー)と別居して、パリのお高そうなホテルに篭って小説を書いてます。
    なかなか書けなくて悩んでるんだけど、
    不倫相手のオリヴィア・ワイルド(アンナ)とはケンカしつつも仲良しです。
    この二人の恋愛が、本当に見てて楽しい。べったべたに甘える訳でもイチャイチャしてばっかりな訳でもなく、お互いに恋の駆け引きを楽しんでる感じ。リーアムに会えるまでニコニコして嬉しさ一杯だったのに、いざ彼の部屋の前にまで来ると不機嫌顔を装ってぶっきらぼうな態度を取っちゃうオリヴィアとかね、もうね、可愛いらしい。そしてそんなオリヴィアの事を(口には出さないけど)ちゃんと分かってるリーアムも素敵だな〜〜!と。
    オリヴィアには誰にも言えない秘密があるんだけど、それが徐々に露わになってくる辺りで“この映画、何かが変だ…”と不安になってきます。










    エイドリアン・ブロディ(スコット)は仕事でローマに来たアメリカ人。
    ちっとも英語が通じないイタリアにウンザリしてたんだけど、たまたまバーで会ったモラン・アティアス(モニカ)に一目惚れ
    ヤバそうな連中に目を付けられてお金に困ってるっぽい彼女を助けようと奮闘するんだけど、もしかして俺利用されてるだけじゃないの??と不安になっちゃう姿が終始拝めます。ただでさえ困り顔なのに、今作だと三割増しでより困ってそうに見えるよブロディ。
    三つの物語の中で、これが一番ドキドキさせられる展開ですね。
    ブロディにはずっと悔やんでいる辛い過去があるんだけど、それが分かると一気にクライマックスへ。
    衝撃のラスト10分に繋がります。








    ミラ・クニス(ジュリア)は、お前は息子を殺そうとしただろ!と元旦那のジェームズ・フランコ(リック)に疑いを掛けられて、終始色々と弱ってます。ぐったり。精神的に弱っているし、仕事も息子に会えるかどうかの大切な日にさえも失敗ばかり。味方をしてくれる弁護士にも呆れられてしまい途方にくれるけど、多くは望まない。愛する息子にもう一度会いたい、という思いだけで日々頑張ってます。






    フランコはフランコで、息子とどう接して良いか分からず悩んでいるし、
    三つの中でNYの物語が一番生々しく人間の抱える悩みを描いている感じですね。
    クニスの仕事が、見ている側としては“有りえない!”と言わずにはいられないモノなので、
    そこら辺からサード・パーソンという映画の“謎”にどっぷりはまりますよ。








    この映画、ネタバレをせずに感想を言う事は出来ません。見た後誰かと無性に語りたくなります。私、こう思ったんだけどどう?って。実際、私も公開日初日には友人達と共にサード・パーソンを鑑賞して、色々と語りました。
    正解がないから、示されてないから、凄く誰かと意見交換したくなる作品なのね。
    白黒はっきりしない映画でもあるから、好みは分かれるかもしれないけども


    ですが、サード・パーソンこそが本来あるべき【映画の本質】を突いていると思いました。
    私は、映画を見ると二段階の面白さが得られると思います。
    ・純粋に物語に引き込まれ、次はどうなるかと夢中になる面白さ。
    ・見終わった後にああ、あのシーンはこうだったのか、もしかしたらこういう事だったんじゃないかとあれこれ自分なりに解釈し、描かれていない背景や作品のメッセージを自分なりに発見する面白さ。
    だから、私達はみんな映画が大好きだし、“飽き”が来ないんじゃないかなと。何十回何百回繰り返し見た作品だとしても、歳を重ねる毎に新たな発見があったりする。映画を見るって、誰もが体験出来る宝探しゲームみたいだよね。と。
    サード・パーソンは、私が考えていた【映画の面白さ】が全て詰まっていました。
    間違いなく“何回も見たくなる映画”です。オススメです!!




    【以下ネタバレを含む私なりの考察です】




































































    実在する人物は、リーアム、オリヴィア、キム、リーアムの出版担当者だけです。
    その他の人物は全てリーアムが執筆した【小説の中の登場人物】です。
    ローマの物語は【息子を失った後悔出会い
    NYの物語は【息子が生きていたらという願望決裂
    を描いていると感じました。
    ローマでのブロディは、仕事の電話に夢中になる隙に娘をプールで溺死させてしまう。その後悔に苛まれつつも、モランの娘を助けたいと願う。本当に娘がいるかなんて分からないけれど、何かしたかったのかもしれない。救えなかった娘への、せめてもの罪滅ぼしの為に。
    辛い過去は変わらないけれど、これからの人生を前向きに生きて行きたいというリーアム自身の再起を込めた物語。
    モランとの出会いは愛人であるオリヴィアとの出会いであり、二人の男女の結びつきを描いている。
    NYでのクニスは、しつけのつもりでやった行いで危うく息子を殺しかける。でも、息子は死ななかった。辛い生き方になっても息子がいてくれればそれで良いと思っている。息子が生きていたら、どんなにか良かっただろうかという思いと、クニスとフランコの関係はリーアムとキム同様に、もう修復される事はない。
    二人の男女の決裂を描いた物語。

    そしてパリでの出来事も、全て小説の中の話。恐らくリーアムはパリではずっと一人きりでしょう。







    リーアムはキムとの電話でオリヴィアはここにはいないと言います。
    これは映画を見ている私達からすると“あ、嘘だな。”と思う訳ですが、
    ラストのキムとの電話でリーアムは「嘘を付いた。あれは仕事の電話じゃなかった(オリヴィアからの電話だった)。」と告白します。
    もし嘘を告白するのなら、パリでオリヴィアと一緒にいる、という事も言っているのではないかと思うのです。
    と考えると、やはりパリでは嘘を付いていない。
    リーアムは一人でいると考えるのが妥当。










    ラスト10分、白いドレスを着たオリヴィアが道行く本屋で一冊の本(これはリーアムの日記)を手にし、愕然とします。
    そこには、オリヴィアが誰にも言えずに抱えていた父親との関係が書かれていたからです。
    「数か月前に捨てられたよ。日記を見られたからね。」というリーアムのセリフはこの事を指すのだろうなあと。
    パリでの物語は【もしオリヴィアとまだ交際していたら】
    という仮定でリーアムが描いた物語と考えると辻褄が合う描写が多かったように感じます。
    映画本編は暗いホテルの一室でリーアムが小説を執筆する後ろ姿から始まり、
    “Watch me(見ててね)”という囁きを聞いて振り返る姿で終わります。

    サード・パーソンという映画は
    【“愛する者と幸せに過ごすある一人の男”が、“辛い過去を持ちながらも新しい人生を歩んでいく男女の物語”と“二度と戻れない関係になってしまった男女の物語”の二つの物語を書く】という物語を書いている一人の孤独な男の物語だと思います。
    (ややこしい)
    そしてタイトルのサード・パーソンは、暗いホテルの一室でこれら三つの物語を紡ぐリーアムの事を指しているのではないでしょうか。
    人の心は一つではないし、時には相反する思いを抱き様々な面を持ちながら移ろい変わるものだと思います。
    リーアム本人も、息子を失った悲しみや後悔、愛人や妻との関係などきっと様々な思いを持っていた。
    だから、それらの思いを“小説”にしたのかもしれませんね。







    サード・パーソン公式HPさんにはネタバレ専用のページがあります。
    沢山の方の感想や考察が掲載されていますので、ぜひこちらもご覧ください⇒(http://third-person.jp/secret/hint.html)






    三回今作を鑑賞して気付いたこと、考えた事などをザッとですがまとめて行きます。

    Q. 白がなぜ信頼を表す色なのか?
    A. パリでリーアムはオリヴィアに部屋いっぱいの白いバラを贈る
    それは彼女が、また戻って来てくれると信じていたから。
    ローマでブロディはモランの車に乗る
    騙されているかもしれないと思いつつも彼女を信じて乗った車の色は、だった。
    NYでクニスは部屋いっぱいに飾られた白いバラを次々に壊してしまう
    信頼の喪失や、苛立ち絶望に包まれその場に崩れ落ちる。

    Q. 彼が自身に付いた嘘の色もなぜ白なのか?
    A. 彼(リーアム)は息子を事故で失った時、仕事の電話だったと嘘を付いた。それは、あの事故に己の責任は無かったという意思の表れ。自分には非がない。後ろめたい事は無かった。自分は【潔白】だと嘘を付いた。だから、嘘の色は“白”
    見終わった後は潔白の白かなと思っていましたが、
    時間が経ってから白い嘘=White lie(罪の無い嘘)なのかなとも思いました。
    どちらの意味合いも含んでいると思います。人の心は一つではありませんからね。

    Q. 彼は一体何者なのか?
    A. 彼(リーアム)の書く小説のあらすじは
    小説の人物を通してでしか物事を感じられない小説家の話”だという(セリフ曖昧)
    つまりそれは彼自身(リーアム)の事。
    キムとの電話で「何も感じる事が出来ない人なのね。」と言われても、その会話さえも小説に書いている。
    出版担当者からこんな事書いて大丈夫なのか?と心配されても「最高の選択をしたまでだ。」と意に介さない。
    究極の芸術家気質なんだろうなと。作品を通してでしか世界と繋がる事ができない。
    己の葛藤や辛い体験までも、優れた作品になると思えるのならいくらでも曝け出す
    それくらい、ある意味イカれているし、いつまでも孤独を拭いきれない寂しい人
    つまり、彼は岸辺露伴なのだろうなと。

    Q. ローマにある“BAR アメリカーノ”の店主は、なぜモランが故意に起き忘れた荷物を爆弾だと思ったのか?
    A. スコットが入店した時、店主はテレビで“酒場での爆弾(テロ?)事件のニュースを見ていたため。



    本編とはまったく関係ありませんが、BARから追い出されたモランの足元に女性物のサンダル(片方)が落ちています。が、次のシーンではそれが無くなっています。何かの編集ミスかな?ふふふ。

    サード・パーソンは、音楽もとても良いんですが、残念ながらサントラは未発売だそうです。いつか出て欲しいですね…!
    リーアムとオリヴィアのダンスシーン、そしてエンドロールで流れる曲はYoutubeで聞くことが出来ます。
    本編映像もセリフもたっぷりなので、また見たい!と思った方はぜひチェックしてみて下さい。名曲です。

    Moby - The Only Thing (from The Third Person)
    http://youtu.be/BmnrF7Jz_NU
     

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